楽しい整備工場2018年09月01日 12:20

 ガレージに籠もって、ハイスラの整備・修理中。配管類をすべて確認します。
 機関車は、角材を前後に挟んで浮かせてあります。(片側ずつでも)片手で持ち上がる重さでなく、両手で持ち上げ、足で角材を入れるとこうなります。車重は、70〜80kgでしょうか。
 給油機の配管は、なんとか復活させました。写真中央下の黒い箱が給油機。途中にチェックバルブがありますが(写真では、外してランボード上に置いてあります)、これはボールではなく、シリコンチューブによるものでした。
 下から覗いた写真。エンジン前部のエキセン群。左が前で、順番に、給油機、軸動ポンプ、左スライドバルブ、右スライドバルブを動かします(2つめの軸動ポンプはピストンが抜けて垂れ下がっています)。プロペラシャフトのユニバーサルジョイントは、伸縮部が左側です。シェイと比べると、台車中央で伝動するため、伸縮は僅かで、5mmもないくらい。
 これは、ボイラ左のチェックバルブで、中のボールとスプリングを出したところ。ナイロンボールのようですね。軸動ポンプからの給水用。
 左が蒸気ドーム。右がハンドポンプ。下の黒いのが軸動ポンプ。シーリングのワッシャは厚め。薄いものに換えて、バスコークを塗る予定。 
 ハンドポンプのアップ。フィルタの金網は外していません。チェックバルブは、ボールの音がしているのでばらさず。
 こちらは、16mmスケールのガーラット。追加で送られてきた部品を付けるために、裏のネジを外しているところ。ところが、既に追加部品が装着されていました。ハイスラも、こんなふうに横倒しにしたら、点検が楽でしょう。

レギュレータの分解2018年09月02日 09:03

 今日は、空ものの日なので、鉄道は運休です。
 機関庫で、ワーゲンバスは充電中。レールカーがその奥に。ヘンリィの後ろ姿も。
 さらにその奥。1号機ワークディーゼルは線路の上。右は、3号機グースと5号機ガソリン機関車。
 さて、ハイスラは、給水系の配管チェックが一段落し、水漏れがないことが確認できたので、再び線路の上に戻しました。酷い水漏れだった軸動ポンプは、接続部のバスコークで直りました。給油もオイルが届くことを確認。
 最後は、キャブ内の蒸気漏れ。特にレギュレータを引くと漏れたので、ニードルを抜き取って、シーリングを確認しました。その手前にあったブロアや汽笛の付いたブロックも外しました。
 外したパーツ。下がレギュレータのニードル。Oリングが1つだけセットされていましたが、空間が大きく、これでは漏れます。グラファイトを巻き付ける必要がありそうです。ブロアと汽笛のブロックも、接続部で蒸気漏れしていました。これらは、バスコークで防げる程度。いずれにしても、ワッシャが当たる面を綺麗にし(平面を出し)、シーリングをやり直します。
 必要なものを工作室から持ってくるうちに、溜まってしまった工具。注射器は、配管の通りを確認するときや、水抜きに使います。
 工作室では、まだ磁気センサの実験中。

ブロア弁と汽笛弁2018年09月03日 09:31

 昨日の6枚めの写真で中央右に写っていたブロアバルブです。取り付けても漏れがある(空気でチェック)ため、分解したところ、ネジの元に亀裂があり、そこで簡単に折れてしまいました。ちょうどボールが内部で弁になっていて、外側は蒸気を出す溝があるため、断面が非常に薄くなっている箇所でした。平岡氏の設計では、このパーツはありません。製作者が独自に作ったものでしょう。
 亀裂があったので、締めつけられなかったわけです。六角柱から削り出して作られたパーツですが、このネジは5/16インチ径で32ピッチですから、タップもダイスも持っているので、作り直すことは可能ですが、同じように作れば同じように壊れやすいはず。また、ボール弁バルブにするには、円錐形を彫るためのバイトを作らないといけませんので、面倒です。
 その場凌ぎですが、ちょうど同じネジピッチのバルブがストックにあったので、取り付けてみました。横から出たパイプは、これもとりあえずシリコンチューブでつなぎました。ブロアなので、それほど大きな圧力はかからないから、これで充分でしょう(留めバンドは必要かも)。
 違う角度から見るとこのようになっています。このU字部分を銅管で作れば良いのですが、バルブを作り直すかもしれず、今は保留とします(ちなみに、これまで使われていたパイプは、少々無理をさせる形状のため、ネジを締めたときに力がかかったようです)。まずは、できるだけ早く運転をしたいための応急措置です。
 続けて、汽笛弁を分解しました(昨日の6枚めの写真でブロックに取り付けられた状態のもの)。エアテストでは、汽笛を鳴らしていないときも、僅かに汽笛から空気が漏れます。この弁もボールを使っていて、左からスプリングで押し、右から棒で突いて、ボールを離す機構です。漏れる原因は、ナイロンボールが変形しているためとわかりました(押し付けられた跡がくっきり溝になっていました)。高温のためだと思います。押し棒には、シリコンのOリングが嵌っていました。古いパーツではありません。
 とりあえず、ボールはステンレス製に交換、スプリングも新しいものに取り替えました。エアテストでは、状況は良くなったものの、まだ少し漏れます。高圧になったら密着するものと期待します。駄目な場合は、ステンレスボールを置いて、一度ハンマで叩くのが良いかと。
 というわけで、応急の修理が終わって、運転ができる状態に復帰しました。航空部が忙しく、出かける予定もあって、試運転は数日あとになりそうです。
 工作室では、日本型の電車の修理をしています。修理は既に終わっていて、これからラジコン化する予定。

ワーゲンバスで運行2018年09月04日 11:00

 久し振りに平常運行。ワーゲンバスは、先日ヘッドライトを外しました。ガレージ内で、機関車の修理作業をしているため、照明として使っています。
 この機関車はバッテリィが1基なので、大勢が続けて乗ると消耗してしまいますが、幸い、オープンディでは1日はもちました。
 1軸駆動だし、減速も1段で、軽量でスリップはするし、非力です。
 パトロールに使うスピーダとしての働きが適任です。
 窓やラインはシールが貼ってあるだけです。いずれ剥がれてくることでしょう。そのときは、塗装をしようと思います。
 全線異状ありませんでした。
 明日は、1日航空部で時間を取られるので、運休となります。

夜の整備工場2018年09月05日 16:40

 軸動ポンプの配管で水漏れがあるので、下部のパイプを外そうとしているところ。これくらい持ち上げると、だいぶ下が覗けます。
 後ろの台車の方が首振り角度が小さいのですが、それは水タンクからのパイプとぶつかるからです。このパイプを作り直せば、さらに小回りが利く機関車になります。いずれ改良しましょう。現在、半径4mはOKですが、3mは不安があります。
 軸動ポンプのリターンバルブですが、片方のパイプユニオンが外れていました。銀ロウづけの不良です。これは、ガスバーナでつけ直しました。
 水面計の取付け部からも水が漏れるので、取り外したところ。左は圧力計。
 面出しをして、バスコークを塗って締め直します。
 現在、片方のエンジンヘッドから圧力が漏れるため、シリンダの上部だけ外してみたところ、パッキングが完全に劣化して、割れていました。ここをバスコークで応急措置したら、状況が改善しました。ということは、シリンダの反対側もそうだし、もう片方のシリンダも同じですから、あと3箇所全部をやり直したくなりました。ただ、そのためには、機関車からエンジンを降ろさないといけませんし、エンジンを降ろすためには、ボイラを外さないと駄目かも。現在、設計図などを見て、考えている途中。ボイラまで外すと、1週間くらいかかって、簡単には復帰できないことになりそうですが、シリーリングはすべてやり直した方が安心は安心です。

平常運行&整備工場2018年09月06日 13:27

 今日もワーゲンバスが運行しました。何故かというと、第一ガレージは、ハイスラが出入口付近に居座っているので、他の列車が出られないのです。
 メインラインを一周し、線路の状況を確認しました。問題ありません。
 レンガのトンネルポータル。山のわりに立派です。
 またどこかでレンガ積みをしたいと思います。
 ハイスラの裏側の写真。これは、エンジンの真下。中央にクランクがあり、2つのロッドが並んでいます。細い真鍮線で固定されているのは、クランクのカウンタバランス。V型エンジンは、クランクは1つ(つまり、2つのピストンは同じクランクとつながっています)。
 こちらは、後部台車の前動輪。ブレーキシューが右上にあります。

16mmスケール2機他2018年09月07日 09:22

 朝の風景です。本日もたぶんワーゲンバスだけの運行となりそう。
 16mmスケールのレールバスを中古品で購入。パーフェクトワールド社のキットを組んだものと思われます。
 屋根を簡単に外せます。精度の良い工作です。運転席にバッテリィを積むようです。
 スイッチは床下に。台車は、アルミ製。32mmゲージです。
 こちらも、たぶん同じ人が作ったもの。パーフェクトワールドのレジンキットが、昔の雑誌に載っていて、それだと思います。がっちりと組まれていて、金属のような質感です。
 ライブスチームではなく、電動。これも、電池をキャブに積みます。32mmゲージ。
 これは珍しいもので、Oゲージの機関車用のスチームエンジン。2気筒のオシレーチングと動輪のクランク部、それに逆転機のユニットです。
 OZ motorとありましたが、よくわかりません。どのように機関車に組み込むのかも不明。16mmスケールなら、余裕があって簡単ですが。
 こちらは、デジタル温度計。-30℃から800℃まで測れる製品で、数百円です。発電機機関車に搭載し、マフラかエンジンの温度を表示させようと思います。

エルボゥとシリンダヘッド2018年09月08日 10:47

 少し曇っているようです。週末は混みそうなので、飛行場へは行かず。
 夜の車両整備工場です。ティッシュが散乱していますが、石鹸水を塗って、エアが漏れる位置を捜しています。音だけでは、なかなか特定できません。
 左のエンジンのインテーク。ここでシューと音がします。てっきり先のユニオン接合だと思っていたのですが……。
 石鹸水で場所を特定したら、このエルボゥ(L型パイプ)のなにもない途中の位置から漏れていました。写真では、穴は見えません。これは、真鍮パイプで作られたものではなく、真鍮棒にネジ穴を開け、2つをつき合わせて作ったもの、と想像していました。それだと、ここから漏れるはずはない、という位置です。
 平岡氏の本に、このパーツの作り方が丁寧な図で示されていました。2つの真鍮材を銀ロウ付けして作るのですが、想像とは違う位置で接合されています。その接合部から漏れているのです。ネジを締めたとき、ここに曲げ力がかかったため隙間が開くのでしょう。銀ロウづけのロウが内部まで充分に回っていなかったことが原因です。表面は削られて、肉眼では隙間は見えません。
 このパーツを作り直すか、なんらかの補修(テープなど)をするか、検討中。ビニルテープを貼っただけでも、かなり改善しますが、高温の蒸気では耐えられないでしょう。
 反対側のエンジンヘッドも外してみることにしました。
 パッキングがやはり劣化しています。ここはバスコークでシーリングし直します。
 これが劣化したパッキング。紙でしょうか。厚さは、0.2mmくらい。原形を留めていて、反対側よりはましでした。
 バルブ室のシーリングもし直したいのですが、エンジンを降ろすのが大掛かりな作業になるので、まだ踏ん切りがつきません。

シェイと石炭炊きルビィ他2018年09月09日 09:50

 書斎にずっと置かれたままのシェイ。ときどき直してはいますが、まだ完成していません。キャブが不充分なのと、ヘッドライトが固定されていません。
 16mmスケールなのに、キャブに乗っているフィギュアはGスケールで小さすぎます。手前に立たせた人が、スケールどおり。
 エンジン上部に、レギュレータと逆転機を兼ねたバルブがあって、1つのサーボでこれを動かすラジコン仕様です。2気筒のオシレーチングエンジンは、スプリングの掛け方が変わっています。
 クランクシャフトとユニバーサルジョイントのアップ。
 ガス焚きですが、ポットボイラです。セラミックバーナが火室にあります(固定されていないので、斜めになっています)。
 こちらは、石炭炊きに改造途中のルビィ(アキュクラフトの入門機)。中古の仕掛品ですが、走行の跡はありません。シリンダや逆転バルブが新しいパーツに交換されています。
 いろいろ付属パーツが(余分に)ありました。火格子も2つあり、灰受けパンは3つありました。でも、火室扉がありません。作らないと駄目のようです。
 火室といっても、このスケールでは(上と両サイドはボイラ内ですが)後面は水のないただの板ですので、簡単にネジ穴を開けられますから、取付けは難しくありません。
 火室を覗いて、4本の煙管を撮影。火格子をどの辺り(高さ)に設置するかが難しい問題です。
 ラウンドハウスの入門機の走り装置だけ。これは、スチームトラムのボディキットを組んだときに使います。この冬のお楽しみに。
 この7/8インチスケールのJackも、まだ走らせていません。最近、オーストラリアのメーカが、この機関車を完成品で売り出していますが、これもそこの製品(試作品?)かな、と思います。

AD67で平常運行2018年09月10日 10:04

 ハイスラを入口付近から移動させ、AD67を久し振りに出動させることができました。
 落葉を熊手で掃除をしたあとです。茸も掃除でなくなっています。
 今日も少し雲が多い天候で、肌寒い感じですが、お昼には気温が上がることでしょう。
 この機関車は、今は直すところがありませんが、台車が木製なので、近いうちにチェーンの張りをチェックする必要があると思います。金属製のようにメンテナンスフリーではありません。
 風車のロータがだいぶ傷んできたので、来年くらいはプラスティック板を取り替える必要がありそうです。
 この写真は今日ではありません。ゲストが撮影したものです。Kato 7tonは、少なくとも4列車が外に出ないと出せない一番奥に、いつもいるので、滅多に出動しません。