ハイスラのボイラを降ろす2018年09月20日 09:50

 ハイスラの煙室(写真左)を外しました。煙室台座に固定され、フレームとスティで結ばれていました。ボイラとは2本のナットで固定されていました。内部は煤が凄い。
 煙室を外した状態。こうなると、ボイラはフレームにただ置かれているだけで、固定されていません。ボイラは熱膨張するため、後部は固定しないのが一般的です。
 水抜きのパイプを外しただけで、ボイラを上に持ち上げ、取り出すことができました。ほとんどの配管はボイラ上にあるので、そのままです。持ち上がる重さなので、作業は簡単でした。
 ボイラがなくなった本体。金色のパイプは、エンジンからの排気です。下にトレィが置いてあるのは、ボイラの水を抜いたため。斜めになっている長くて細いパイプは、給油管。
 エンジン部を前から撮影。バルブギアが露になりました。奥に火格子が見えます。手前のエキセンは、給油機とフィードポンプを動かすためのもの。平岡氏の設計では、この2つは台車に搭載されていますが、5インチにしてスペースの余裕ができたため、ここへ持ってきたのでしょう。
 後方から撮影。エンジンのクランクは、ケースに入っていて、下からしか見えません。手前を横切っているのは、ドレインコックのリンケージ。
 続けて、台車を外しました。こちらが前の台車。エンジンとは、ユニバーサル部のスライドで結ばれているので、そこが抜けるだけです。ブレーキのリンケージも外してあります。ベベルギアはケースの中に密封されています。
 後部の台車。こちらは、灰受けの下を通る長いプロペラシャフトとともに外れます(細い方はブレーキのリンケージロッド)。ハンドポンプの給水管の一部が台車の中を通っているので、これは、急カーブが通過できるよう、台車の外側を通るように改めた方が良さそうです。