Good Helene and Bad Shay2024年02月16日 06:00

 先日、ドイツの人にデータを送ったBeckのHeleneを10年ぶりくらいに走らせました。まったく異常はなく、快走しました。古い製品ですが、頑丈に作られています。煙突の後ろのドームが、オイル入れになっていて、その横にレギュレータがあります。
 スリップ・エキセントリックという形式のバルブギアで、機関車を押した方向へ走るようにギアが切り替わる仕掛けです(動画参照)。そのスリップカムが、メインロッドと第2動輪の接点にあります。最近の製品では滅多に見られない形式。
 引いているのは、オープンの客車で、スイスの観光客車。日本ではこれを「トロッコ列車」などと呼びますね。乗客はウサギとゾウです。前の茶色の客車にネズミが乗っていますが。
 一方、このL型ボイラのワントラック・シェイは、スチームアップしても走りませんでした。まず、スチームアップに30分もかかり、火力が弱いことが判明(普通は5分くらい)。また、蒸気漏れもあり、エンジンはまったく動きませんでした。やはり諦めた方が良さそうです。このまえ、ギネスのトラムに乗っていた人が座っていますが、残念でした。

The old tank ran again2024年02月14日 06:00

 風がなく、比較的暖かい日だったので、再び1/12のTigerのエンジンをかけました。手前の黒いのがスタータ(セルモータみたいなもの)。上蓋は開けてあり、砲台は取り外しています。エンジンは一発で始動。
 ギアやプーリィのメンテナンスをした甲斐があり、軽快に走り出しました。ただ、方向転換しようとしたら、スティックが逆です。どうも左右のサーボが間違って逆になっている様子。これでは運転ができません。あと、気づいた点が1つ。カーブを曲がるときに、片方のキャタピラを前進させ、もう片方は止めるわけですが、今はニュートラルでフリーになっています。昔はニュートラルのときにブレーキが働く仕組みがあったような気がして、よく見てみると、そのブレーキシューが朽ちて、車内に落ちていました。摩擦を働かせるシューを作り直さないといけません。
 時間が余ったので、ガレージ前に積まれている枯木を、ハンディチャーンソーで輪切りにしました。マキタの製品を秋に購入し、初めて使いました。期待どおりの性能でした。この樹は、バットを作るときに使われるものらしく硬いので、手動切断では労力を要するので放置していました。
 紫陽花のドライフラワはさらに数が減っています。強風で飛ばされてしまうのです。それにしても、この冬は雪が降りませんね。

Live diesel Zephyr2024年02月13日 06:00

 Zephyr(ゼファ)は、エンジンが完全に固着していました。最後に走らせたのは10年以上まえのことです。この列車は連接車の3両編成で、製品は100万円以上しました。ただ、和田さんご本人から半額の中古品を譲ってもらったものです。中を見ると、エンジンDL(OOB 2095)と部品の構成がまったく同じ。燃料タンクやエンジンのファンカバーも同じです。やはり、あれも和田ワークス製だったということですか。それにしては、素人が作った感じだったので、たぶん、試作品だったのか、あるいは、動力装置だけを和田ワークスから購入して、LGBに組み入れたのでしょう。Zephyrのボディは別メーカのもので、しっかりとしたステンレス製です(これだけで数十万円かと)。
 エンジンを取り外して分解しているところ。オイルを入れて一晩寝かせてもまだ回りませんでした。
 これは後部のファンを分解し、中で固着していないか調べたところ。こちらはOKでした。
 エンジンの固着は解消し、再び組み立てました。一度走らせてみたいところですが、走らせたら、そのままだとまた固着します。燃料を完全に抜いて、エンジン内にガソリンか灯油を入れておくのが良いかと。それが面倒なら、このまま仕舞うこと。写真の手前はVT11.5、奥はボンネットDL(Union Pacific F7)。いずれも改造予定。

Union Pacific F7 and VT11.52024年02月12日 06:00

 アメリカの機関車に疎いので名前を調べたら、ユニオン・パシフィックのF7だそうです。黄色い顔だけが奥に。搭載されていた12Vバッテリィを外したところ。このメカニカルな仕組みは、後述のVT11.5と似ています。もしかしたら、和田ワークスではないかも。エンジンの回転が低い間はプラグヒートする仕組み。また、走行速度は、スロットルで調節し(発電量で操作)、同時に可変抵抗を動かして動力にかかる電圧を調整する仕組みも。
 反対側に立派なセカンドマフラがあります。実機と同じ場所から排気するため、こうしたのでしょう。この小さい12Vバッテリィは諦め、外部電源で始動するように改造します。プラグヒートをどうするかは考え中。エンジンが安定していれば、いらないような気もします。エンジンの冷却は、小さなダクトファンを回して行います。
 VT11.5もボディを取り外しました。沢山(20本以上)のネジを外す必要がありました。これは自分で作ったものなので、仕組みは覚えています。やはり、実機の排気口から排気します。この電子基板はすっきりしていて、構成もシンプル。スロットルは外部からロッドしてエンジンのスロットルを動かし、発電量に応じたスピードで走ります。冷却のダクトファンはモータで、これには発電の一部を使用。このライブ・ディーゼルのキットを手に入れたので、これが使えるものを探して、わざわざ新品のVT11.5を購入しました。
 エンジン部のアップ。これも15ですね。左の白いのがマフラで、オイルを溜めます。数年まえに製作したものなので、まだ綺麗です。エンジンの固着も軽度でした。