Peter Angus's Taliesin2013年12月06日 11:16

 イギリスの小型ライブスチーマならば、知らない人はいないビッグネーム、Peter Angusのシングル・フェアリィ型機関車Taliesin(タリアシンと読みます)です。Peter Angusは、20年以上もまえからカリスマモデラとしてその名を知られていて、多くの雑誌に毎号カラーで作品が紹介されていました。主に、ギアードロコや関節のある機関車を得意とし、すべて16mmスケールのガス焚きです。一番有名なのはガーラットでしょうか。何度も雑誌の表紙を飾っています。とにかく、デザインやデフォルメが素晴らしく、スケールモデルよりも、フリーランスに見られる圧倒的なセンスに驚かされます。現在も、個人でモデル製作を受注していて、3年以上待たないと手に入らないそうです。いくらするのか知りません(定価を見たことがない)。
 今回入手したのは、もちろん中古品です。8年ほどまえに、一度だけ中古の出物を見つけました。そのときは「変な機関車だな」と思い、値段の高さに驚いて買わなかったのですが、あとになって、Peter Angusを知ったのです。あのとき買っておかなかったことを今でも悔やんでいます。
 この機関車は、0-4-4で、フォーニィと同じ軸配置ですが、前の2軸がボギィのように首を振ります。イギリスでは、フォーニィとは言いません(実機もない)。シングル・フェアリィです。同じ型式で、同じ名(Taliesin)で、Roundhouseからも数年まえにこの機関車が発売になり、1台新品で購入しました。それよりも、少し小さく、腰の低い感じです。
 塗装は見事としかいいようがなく、シックな感じ。リベットなども非常に綺麗です。屋根は外せません。操作はすべて横の隙間からします。ですから、レギュレータやバルブ類は、左右の出入口付近にあります。下の写真の上の方にあるのが、レギュレータのレバーです。逆転機は足許近くに。
 特徴的なのは、台車についているシリンダがダミィで、エンジンは火室に隠されていること。ここから、クライマクスと同じユニバーサルとギアで伝動しています。エンジンは、2気筒のオシレーチングで、12/2に書いたSVSのエンジンです(スプリング式になっています)。排気管の途中にマフラのようなものがありますが、オイル溜のようです。
 今年は、シェイとガーラットと、このフェアリィを入手できたので、大満足の一年になりました。

コメント

_ ネム ― 2013年12月06日 23:19

こんばんは。

すごく綺麗な機関車ですね。
どこの世界にも、「カリスマ」と呼ばれる方がいらっしゃるのですね。

機関車は、走らせると、かなり汚れてしまうのでしょうか・・・?
綺麗なまま飾っておきたいような気もするし、でも、走る姿も見てみたい。。

私だったら、すごく迷ってしまいそうです。

_ おおきにくに ― 2013年12月07日 06:36

おめでとうございます(ヘンかな?)
「デフォルメが素晴らしく、フリーランスに見られる圧倒的なセンスに驚かされます」というところが垂涎ものですね。

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