Repairing Forte's drain cocks2024年01月23日 06:00

 工作室の丸い椅子の上にのっているのは、フォルテの下回り。先日走らせた動画を見ていると、シリンダから蒸気がかなり漏れています。ドレンコックを閉めた状態なのに変だな、と思って詳しく調べることにしました。このように、小さな椅子に5インチゲージのライブスチームがのってしまうのは不思議な光景。
 ドレンコックというのは、シリンダ内の水を外に出すための弁で、左右のシリンダの両端の下に合計4つあります。これを1つのレバーで同時に動かすようにできています。シリンダは、黒く塗ってありましたが、塗装が剥げて、真鍮が見えています。今さら塗り直すのも億劫。
 そのシリンダの下にドレンコックがあります。細い銅パイプが見えていますが、これは、バルブ室かシリンダ横のブロックから出ていて、これがある理由は、たぶん接続部の水抜きのためか、それとも少し蒸気が出ている方が見た目の雰囲気が良くなるためかと。このパイプが2つのドレンコックの連結金具を避けて横に出ていますが、走っているうちに地面に当たったのか、曲がってしまい、連結金具に干渉していました。ドレンコックが動きにくくなった原因です。
 そのアップ。銅パイプを手で曲げ戻したところ、軽く動くようになりました。ただ、固いままで動かそうと操作したことで、手前のリンケージのネジが摩耗したようで、セットし直す必要がありそうです。
 ドレンコックは、脱線時などに地面やレールに当たって壊れてしまうことがよくあります。脱線しなければ良いのですが、なんらかのガードがあった方が良い部分といえます。

Diesel/Electric VT11.5 TEE2024年01月23日 06:16