ベーム社のロケット号2018年12月20日 10:08

 昨日動画をアップしたスターリングエンジンの機関車。ベーム社は、スターリングエンジンの製品を沢山出しているドイツのメーカです。主ピストンは水平で、後部に熱する箇所があり、前部にフライホィールがあります。新品は10万円以上しますが、中古品で入手しました。
 アルコールランプが人形のすぐ前、下部に置かれています。剥き出しのため、風に煽られて炎が安定せず、効率が著しく落ちます。室内の半分もパワーが出ません。
 前部の煙突は完全なダミィで、なんの役にも立っていません。すべての回転軸にボールベアリングが使われていて、軽く動くようになっていますが、それでもエンジンが非力なので、ゆっくりとしか走らないわけです。
 ゴムベルトで、3段に減速しています。昨日の動画では、上部のアームがゆっくり動いているように見えましたが、実際にはけっこう忙しく動きます。動画では、速い動きと撮影シャッタ速度がシンクロしてしまうので、ゆっくりに見えたり、止まって見えたりするだけです。
 スターリングエンジンは、スチームエンジンのようにボイラがありません。この機関車のボイラは、ほぼダミィですが、中にシリンダがあります。大きな駆動輪など、イギリスの有名なロケット号に似せています。杖をついた老人は、付属の運転士のようですが、プラスティック製なので、炎が風で揺らぎ、杖は溶けて曲ってしまいました。