Jig for joining urethane belts ― 2024年03月06日 06:00
ウレタンベルトを融着するためのジグを作りました。真鍮製です。写真は、ウレタンベルトを装着したところ。ベルトを押さえている部分は、位置決めのため下に細い丸棒が2本あります。
ここへ、半田ごてを差し入れて、ベルト両側の端部を押し当てます。こての温度は250度くらい(比較的低温)。1mmほど溶けて周囲に広がります。
そこでベルト端部を押し当てます。そのままの状態で10分ほど放置。ジグは、両方のベルトが一直線になるようにするためのもの。手で掴んでこれをすると必ずずれてしまいます。
ジグから外したら、周囲に膨らんだ部分をニッパなどでカット。これで終わり。折り曲げたり、引っ張ったりして、強度を確かめておきましょう。このベルトは3mm径ですが、ジグは、2mmでも4mmでも使えます。
Night illusion in the garden ― 2024年03月06日 06:06
Lighthouses, gazebos, urethane belts, motor coils ― 2024年03月07日 06:00
トンネル山の上の灯台です。右の工場の屋根の雪は解けて不思議な形に。山は誰も踏み入れないので綺麗な(まるで大福のような)滑らかさを保っています。もちろん、大福を食べることはありません。今日は晴れて気温が上がりそう。広葉樹の枝の雪は落ちました。
霧が出ました。暖かくなる前触れです。ガゼボの近辺。モミの雪はだいぶ落ちた模様。針葉樹は葉が出ているので雪の重みで枝が折れたり、全体が倒れたりします。そういうことがないように、進化した広葉樹は葉を落とすわけです。ガゼボの屋根の上の雪も薄くなりました。
戦車のベルトをジグを使ってつないでいるところ。狭い場所で使えるように、ジグを小さく作りました。まえに張られていたベルトよりも5mm短いループにします。プーリィからベルトを外し、余裕を持たせて融着します。少しずつ短くできるので、微調整が可能。少しは滑りにくくなることでしょう。融着部の強度が出るのに1日かかります。走行テストは明日以降。
こちらは、ツインエンジンを始動するときのモータですが、急に回らなくなり、分解したところ、3つあるコイルのうちの1つが断線していました。どうやら引っかかって切れた模様。半田づけでつなぎ直し、遠心力で外側へ伸びて切れないようにエポキシで固定してみます。無事に直る可能性は60%くらい。駄目ならモータを交換するしかありません。
VTOL RC toy Plane under test flying in the garden ― 2024年03月07日 06:07
Snowplow works for railway operation ― 2024年03月08日 06:00
積雪から1週間後の朝の散歩です。道路は除雪されていますが、自動車が通った跡は少数。駅長が着ているのは、脚の毛に雪がつかないようにするためのスーツ。雪玉が沢山着いて、取るのが大変だからです。湿った雪や、気温が高いときにつきやすくなります。
日中の1時間ほどは気温がプラスになり、そのとき、枝の雪が日射で温められてぱらぱらと落ちてきます。積雪は、既に半分ほどの深さになっていて、雪の上を歩いても沈まないくらい固くなっています。
表面が氷のような雪なので、スコップで退けるのが大変です。今日の夕方には、全線が開通する見込みです。右に見えている小さい機関車用の運転場は、まだ除雪をしていません。
木造橋付近は、スコップを滑らせて進むだけで、橋から雪が落ちるので、除雪が簡単。全線をこのように高架にすると、雪が多い地方でも冬の運行が楽なのではないでしょうか(高架の工事が大変ですが)。
Snow country garden railway ― 2024年03月08日 06:01
Fantastic morning scenery ― 2024年03月09日 06:00
朝日が昇るところ。夜にまた少し雪が舞ったようで、新しく雪がのった枝がオレンジ色に光ります。今日は風もなく暖かい朝でした。
散歩の途中で撮影したもの。雪から頭を出した草が凍っています。比較的暖かいときに見られるものです。空中で解けた雪が落ちてきて、草に付着した瞬間にまた凍るとできる、という話です。
雪はまだ20cmくらいの厚さ。運行には支障ありません。まだ樹の枝に雪や氷がのっているので、風が吹くとそれらが落ちてきます。強い風の場合、吹雪のようになり、一瞬ホワイトアウトすることも。
調整を続けてきたハンスレット風のサドルタンク。組み立て直しました。暖かい日が来たら、走らせようと思っています。まだ運転場は線路の上に雪があります。
Snow garden in Akubi LIght Railway ― 2024年03月09日 06:07
欠伸軽便鉄道通信18 ― 2024年03月10日 06:00
人力機関車(連載第18回)
蒸気機関が発明される以前には、馬や人間が鉄道車両の動力でした。道路を走る馬車より走行抵抗が小さいため、馬1頭でも、大勢が乗った客車を引くことができました。また鉱山や工場では、人間が(トロッコ)貨車を押して荷物を運んでいました。
蒸気機関や内燃機関が実用化され、「機関車」と呼ばれる車両が登場してからも、自転車のようにペダルをこいで走る人力車両が、視察や点検作業などのために用いられています。ペダルではなく、腕を使ってこぐ形態のハンドカーもあります。
庭園鉄道でも、人力で走る車両を作って楽しんでいる人が世界中にいます。イギリスでは、外見が蒸気機関車そっくりで、煙突から煙も出るのに、実は運転士が足でペダルを漕いで走る機関車を作った人がいます。これは個人の庭園内で走る趣味の機関車でした。
欠伸軽便鉄道にも、1機だけ人力機関車(31号機)があります。不要になった自転車を解体し、ペダルと後輪軸の機構を利用して作ったものです。後輪の軸に、新たにスプロケット(チェーンと噛み合うギア)を取り付け、そこから動輪軸にやはりチェーンで伝動しました。変速用の5枚のスプロケットも自転車のものをそのまま利用し、ギア比を変えることが可能です。
重心を下げるため、仰向けに寝るような姿勢でシートに座り、前部のペダルを足でこいで走ります。運転には、ブレーキが必要です。動輪径は10cmで、自転車の後輪よりもずっと小さいため、軽くこぐことができます。最も重い(高速の)ギアで、上り勾配を軽く走ることができます。ただし、人が乗った客車を引いてスタートするときだけは、ギアを変えた方が楽です。
欠伸軽便は、最高の勾配が3%ですし、線路は走行抵抗が非常に小さいので、とても滑らかに走ります。森林の中を一周しても、それほど疲れません。非常に快適なサイクリングです。
意外なことに、ゲストにも人気があります。電気機関車のようにスイッチもなく、自転車と同じ感覚で運転できる点が馴染みやすいからでしょう。バックはできませんが、この車両は軽量なので、簡単に持ち上げて、どこでも逆向きにすることができます。
動輪軸の回転数を磁気センサで検知して、スピードや走行距離なども表示できます。当初は、ボディを作って、メカニズムが見えないように被せる計画だったのですが、風を切って走る爽快さも捨て難く、しばらくこのままになりそうです。
写真1、2 人力機関車31号機: 自転車の一部を利用して作った人力機関車。シートは椅子のパーツを使用。
写真3 5インチゲージの人力機関車: 4人の人形が忙しく動いて走る。モータとバッテリィで駆動。
写真4 32mmゲージの人力機関車: 2人の人形が動く、ゼンマイ駆動のブリキのおもちゃ。
追伸 航空部の活動: 最近飛行したプー・ド・シェルとフォード・フライバのスケールモデル(いずれもラジコン電動機)
図1 人力機関車(欠伸軽便31号機): 重心位置の設定が重要(なるべく低く、また動輪2軸の中心に来るように)。ブレーキは不可欠な装備。ギアの変速はほとんど使わない。
図2 蒸気機関車に似せた人力機関車: イギリスのコールビルにある個人の庭園鉄道(18インチゲージ)で走る2分の1スケールモデル。
図3 実物の鉄道で活躍する人力機関車:人が押す「人車」、手でこぐ「ハンドカー」、自転車と同じ機構のレールサイクル。
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