Don YoungのHunslet ― 2012年01月02日 09:06
Don Youngが設計したHunsletのサドルタンクです。この設計図や鋳物がイギリスでは沢山流通して、モデルも多く見かけます。ただ、多くは、7.25インチゲージのようで、5インチゲージで中古品が出ることは今までほとんどありませんでした。今回、待望の機関車が中古品で出たので、自分の誕生日に購入することができました。ポンドが下落しているので、本当に安く買えるようになったなあ、と感慨無量です(同じく送料も安くなりました)。
大きさとしては、Lady Madcapよりもやや小さめですが、Aliceよりはずっと大きく、もちろん一人で持てるサイズではありません。たぶん、2.5インチスケール、すなわち1/4.8スケールでしょう(2フィートゲージを5インチに縮尺)。
煙突が長く、背の高いキャブがナローゲージらしいスタイル。あとは、Hunsletの特徴として、幅の広い煙室の形とか、傾斜したシリンダとか、車輪が見えないアウトサイドフレームとかが、これまでの3機(Lady Madcap、Jack、Alice)と共通します。
作った人が上手だったのでしょう、作りは非常に良く、状態は良好です。ごく一部に塗装面の劣化がある程度です。安全弁がサドルタンク上の蒸気ドームにあります。給水系は、軸動ポンプ、インジェクタ、それから、キャブ内の床下にハンドポンプが横向きにセットされています。
上の写真がスチームアップをしているところ。気温が0℃くらいだったのですが、あっという間に熱くなりました。ただ、レギュレータのレバーが、右へ回してOpenだと気づかず、最初からフルOpenにしたままスチームアップしていて、シリンダのドレンから蒸気が出て慌てて閉めました。
最初だけ太平炭を使ったので、良い感じで煙が出ています。走りは大変良好。力もありそうで、勾配を上るときも速度があまり落ちませんでした。運転はしやすいと思います。
圧力計の配管で蒸気漏れがあったので、これは直す必要があります。上の写真で、手前に出ているレバーがハンドポンプですが、これは取り外しができます。サドルタンクの水面計も、キャブ内にあって便利です。
梵天坂線に、7.25インチゲージを増設しようと考えていたのは、この機関車の7.25インチ版を走らせようと思ってのことでしたが、5インチ版が入手できたので、しばらくは5インチゲージだけで充分だ、と今は感じています。Lady Madcapか、Aliceにキャブを付ける改造も考えていましたが、これも必要がなくなりました。それくらい、念願の機関車でした。欠伸軽便鉄道の25号機になりました。名前は、「Judith M」です。
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