Iolanthe2011年12月06日 10:21

 Regnerのlumber Jackを改造した機関車で、名前はIolantheというようです。オペラの名前にありますね。アメリカ型のT型ボイラ機関車が見事にブリティッシュに変身しています。
 非常に凝った細かい改造が随所にあります。装備では、大きな汽笛を付け、給水のチェックバルブも装備。この2つは左側にあります。また、水面計のドレンバルブも付け加えられています。
 もともとはなかったランボードが取り付けられ、ディテールも凝っています。ランボードの下にはサンドボックスも。煙突にも真鍮の冠が。また、キャブもフェンスが追加され、丸い窓が開いています。元の機関車の形が思い出せないほどイメージが違います。
 この機関車は、2気筒のオシレーチングエンジンを、煙室の下、フレームの間に搭載して、ギアダウンして前の動輪に伝動しています。オスモータにも似た、レグナの動力ユニットを使っているのが特徴です。
 スチームアップしたところ、方々に圧力漏れがありました。一番酷いのは圧力計のところでした。それから、どうもエンジンがおかしいので、よく調べてみると、オシレーチングのピストンを押さえつけているスプリングが伸びきって、外れていました。これは重傷です。
 さっそく分解です。煙突の中にサマーランドチューファも装備していました。パイピングが複雑で、分解の手順がパズルのようです。Aを外すためにBを外す、そのナットにスパナを入れるためにはCを外す必要がある、といった具合です。
 最後の写真がエンジン部。右のピストンが外れています。スプリングが伸びてしまったのは、もしかしたら熱の影響かもしれません。火室のすぐ下ですからね。とりあえず、ステンレスの新しいバネを取り付け、組み直してみましょう。

Iolanthe修理後2011年12月06日 15:45

 ちょうど良いスプリングがなかったので、2mmも太いスプリングで代用しました。圧力計の配管はハンダで穴を塞ぎました。そのほか、溶け落ちたと見られるヘッドライトはネジ穴を切って留めました。まだ少し漏れがありましたが、走行には支障ありませんでした。この機関車はギアダウンしているから、サマーランドチューファは合わないような気がします。