Repair of the oldest semaphore signal2022年11月09日 06:00

 最古(14年まえに製作)の腕木信号機、現在の4番機で、もちろん現役。どうも動きが不安定なので、室内で検査と修理を行なっているところ。
 これは、信号機のテストをするための装置(ケースはタッパ)。デジタル表示は電圧。赤と緑のボタンを押して、信号機の作動をチェックします。むこう側に切替えスイッチがあり、この4番機についてのみ、特殊な検査を行うようになっています。ほかの13機はこの4番機ほど複雑ではありません。
 4番機が特殊なのは、エリア内への進入で作動する以外に、平面交差(クロッシング)での衝突を回避する役割を担っているため。2つの処理系列で作動し、どちらかが赤を指示した場合、もう片方が青を指示しても無視する回路になっています。つまり、片方で赤になった場合、それを解除するは同方の青であり、もう一方で赤にした場合は、そちらの青でしか解除できない、という安全処理を行います。このために、6Pリレィを5つ使って処理をしているのです。下の回路図がそれを示しています。修理するときに、しばらくこの回路図を眺めて思い出さないと何が何なのかさっぱりわかりません。
 こちらは、各信号機どうしのリンクを示した回路図。中央(やや右上)が4番機で、他の信号機からの線が集まっているのがわかります。この図は、全体の1/2(以下)を示しているもの。実際には14機の信号機があります。