Turbo Train of HO gauge and gauge on2023年02月06日 06:00

 HOゲージのTurbo Trainです。実車は50年代か60年代に登場し、270km/hくらいの記録を出し、現在でも北米では記録保持車だそうです。特徴は、ガスタービンエンジンで発電することと、連接車(連結部に1軸)で客車だけが振り子機構になっていること。両端の先頭車が動力車です。蒸気機関車のT1を思い浮かべるような、いかにもアメリカというデザイン。写真の模型は、中古で購入しましたが、片方の動力台車が不調なので分解してみました。
 2線式のDCCでサウンド付き。最近の製品は、分解すると電子基板が多く、複雑すぎて困ります。後部(左)にある丸いものはスピーカ。普通のDCで走らせる場合は、ラジコンでサウンドが鳴らせるように受信機も装備。右下に取り出したのが動力台車で、モータとはユニバーサルシャフトで繋がります。HOゲージは小さすぎて、こんな細かい作業をあまりしたくありません。Nゲージに手を出さない理由がこれです。
 その台車をさらに分解。ギアの噛み合わせが悪いのが不調の原因で、どうも、片方の動輪軸のギアが少し偏心している(シャフトが微妙に曲がっている)ため、1回転に1度、隣のギアと近づきすぎて固くなることが原因。こうなるのは、車輪と車軸を絶縁しているためで、2線式の構造的な宿命といえます。この製品は、中央のプラギアのパーツに、両側から車輪軸を差し入れる構造で、しかも軸受付近で集電するため摩擦で動きが硬くなるうえ、軸心の精度が出ない、という設計上の問題を抱えています。騙し騙しヤスリで削って、引っかからないように修正しましたが、静かには回らないかも。こういういときは、デジタルサウンドで誤魔化しましょう。
 Turbo Trainといえば、こちらは1番かGスケール。ボディがグラスファイバで作られていて、かなり重く、明らかに個人が製作したもの。台車はすべて破損しているし、モータなどもありません。ジャンクとして購入したのは、10年くらいまえでしょうか。そろそろ走らせてやりたいところですが、連結部の1軸台車をどんな構造にするのか(この重量に耐えられるか)、HOゲージを参考にして考えましょう。連結部が1軸台車の連接車って珍しい? そうでもないですね。メルクリンのDB VT10.5がそうでした。ほかにも、玉電とかタルゴとか……。

HO gauge Turbo Train2023年02月06日 06:54