Deki-3 wooden craft model2020年08月15日 06:58

 「子供の科学」誌で庭園鉄道の連載を始めたところ、東京の青年から手紙が届きました。彼は、かつて小学生のとき、JAMに出展していた欠伸軽便を見にきていたそうです。その後、定期的にメール交換をするようになりましたが、自作品を見せてもらい、高い技術力に驚くばかりでした。1つはGゲージの完全なスクラッチビルド作品で、特に動力系に斬新な工夫がされています。また、もう1つは、ヒノキの板をレーザカットして組み立てる木工作品群。パソコンでデザインし、レーザカットはホームセンタで行っているそうです。
 「なにかご希望の車両を作りましょう」ときかれたので、「では、デキ3を」とお願いしたところ、半月ほどでキットが送られてきました。丁寧な組立て説明書も付属する本格的な製品といえるものです。「机上電車製作所」の設計・製作とありましたので、ネットで検索してみて下さい。
 ということで、書斎の机上で瞬間接着剤を使って組み立ててみました。ナイフなどの道具はほぼ不要です。パーツは所定の形状に切り離されていて、まったく修正する必要がありませんでした。
 ところどころにヒノキの棒材を使うため、そのときだけカッタナイフが必要です。下の写真は、少し長めにカットした棒材を接着して、あとから側面をサンディングするつもりの状態です。
 あっという間に完成に近づきました(まだついていないパーツがありますが)。ボンネットや屋根は、曲げやすい1mm厚の板です。前後のボンネットのハッチや、キャブ側面のドアは、小さな蝶番が付属していて、開閉可能にもできます。窓ガラスはアクリル板のレーザカットパーツが付属しています(まだ使っていませんが)。連結器は、ナックルタイプかLGBタイプが付けられるように考えられています。
 ボディキットなので、下回りはフレームと軸箱まで。車輪や動力はありませんから、そこは自作になります。それから、ポールかビューゲル、あるいは前後の手摺りなども、好みで自作する必要があります。
 このモデルは、22.5分の1スケールです。一般的なGゲージのスケールですが、日本の車両なので、少し小さく感じます(Oゲージよりは大きめ)。もう少し大きいサイズがほしいところですけれど、実はそちらも無理を聞いてもらい、現在設計・製作中とのことです。

コメント

_ をかへま ― 2020年08月15日 08:15

机上電車製作所さんのHPを見てきました。
ボンネットや屋根が曲面になっているのは
今回の森さんのオーダ向けの新デザインでしょうか。
いつかこのデキ3にも車輪や動力が搭載されて
欠伸軽便の線路を走るのですね、わくわくします。

_ ネム ― 2020年08月15日 09:24

わぁー。
すごいですね。
すごーい、すごーい、すごーーい、と連発して
しまいました。
これからも楽しみです!!

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