かなり以前にジャンクで購入した仕掛品（ドイツのオークションで６万円ほどで落札）。50年ほどまえの製作されたものらしい。スチームトラム。ゲージは76mmで、3.5インチゲージの大きさに近い。写真にはないが、これに付随する客車もほぼ完成している。

　ブラス製のボディは、大変丁寧に製作されていて、たぶんプロの工作。ほぼ完成しており、ディテールを残すのみ。

　前が１軸で、後ろが２軸。いずれも固定でボギィではない。後部２軸が駆動する。

　横型のボイラが完成している。煙突は、全部キャブの上で四角い。ボイラは、斉藤のものと同じ形式。バーナはないが、ガス焚きかアルコール焚きと想像。

　屋根を外すとこんな感じ（下の写真）。キャブの屋根だけでも、工作技術の高さがわかる。

　スチームエンジンも完成していて、立派なスライドバルブ式。ただ、バルブギアや動輪とのリンケージはどうするつもりだったのか不明。チェーンのスプロケットがあるので、クランク軸を別に作り、そこからチェーン駆動にするつもりだったのでは、と想像。

　伝動機構と蒸気フィッティングの残すのみだが、ゲージが問題で、できれば45mmゲージに改軌して作りたいと考えている。

　完成して、塗装もされていたら、150万円くらいはするモデルだったのではないかと想像。

　45mmゲージ。ガス焚き、オシレーチング２気筒。既成のパーツを寄せ集めて作った自作品。よく走るが、ボイラがやや小さく、走行は短時間。給水バルブを付ければ良いのだが、水面計がないのがネック。