New signal pole erected ― 2023年09月08日 05:55
昨日のつづきです。モルタルは既に硬化しています。3つのレンガと下部のモルタル層、さらに下の路盤材もほぼ一体となっているので、20kgくらいの重量の塊が埋まっているのと同じ。写真は、そのレンガにドリルで穴をあけたところ。7mm径くらいで、もちろんコンクリート用のドリル刃を使用。そして、そこに写真のようなアンカを挿入してハンマでツライチまで叩き込みます。このアンカの穴にネジを入れますが、ネジが入るとアンカが周囲に広がって抜けなくなります。1つのアンカで200kgfの耐力が期待できます。
A4サイズのアクリル板に、支柱のベースを取り付け、アンカにネジで固定します。このように何段にも材料を分けた構造にしておくと、予期せぬ負荷で破損したときに、壊れた部分だけを交換できます(この場合、アクリル板が割れる想定)。当初はアクリル板ではなく、12mm厚のベニヤ板でしたが、防腐塗料を塗っておいても(高湿度の地面と接するため)10年は持ちませんでした。この信号機は、アメリカのキットのものです。支柱は塩ビパイプ。どうして独立して立てたかというと……。
この5番信号機の背後に大木があって、しかも線路がカーブしているので、反対向きの信号機を同じ支柱に取り付けると、むこうから来たときに見えづらくなるためです。スイッチボックスを共用するのは同じですが、信号機は樹の両側に独立して立てました。
いつも近くで工事の様子を見守っている駅長。
コメント
_ をかへま ― 2023年09月08日 06:11
「面一」でしたか!!(漢字が判ったことで解った氣になっています)
_ うみひろし ― 2023年09月08日 06:25
様々な場合を想定しての信号機製作。
そういった幾重もの想定をする事が大事なのですね。
朝、駅長ののびやかな顔を見ると快調な一日を過ごせます。
そういった幾重もの想定をする事が大事なのですね。
朝、駅長ののびやかな顔を見ると快調な一日を過ごせます。
_ ネム ― 2023年09月08日 19:13
ツライチって面白い言葉ですね。
表面が平らになるまで叩き込むということで
あっていますか?
表面が平らになるまで叩き込むということで
あっていますか?
_ しょう ― 2023年09月08日 19:48
破損を前提として、何段も材料の違う構造にするのですね。
いろいろ使える方法ですね。
いろいろ使える方法ですね。
_ くつしたねこ ― 2023年09月09日 00:22
アンカ、ツライチなど普段目にすることのない単語が新鮮です。
破損を想定して構造を決めるという点がものづくりの質を決めるのでしょうか、学びが多いです。
破損を想定して構造を決めるという点がものづくりの質を決めるのでしょうか、学びが多いです。
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