Small twin four stroke engine2024年02月20日 06:00

 1年ほどまえにAmazonで購入したエンジンのキットを組み立てています。中国製で2万円くらいでした。世界最小の直列2気筒4サイクルエンジンだそうです。感覚的に、日本製で完成品だったとしたら20万円は下らないでしょう(そういう製品をもう日本のメーカは作れなくなりましたが)。購入して、箱を開けても説明書にはURLしかなく、ネットを見にいっても、それらしい組立て説明がないので、困ったな、と思ったまま1年が過ぎましたが、最近、ようやくネットでマニュアルがアップされたらしく、組立て手順が判明。写真はクランクシャフト。向こうに見えているのがピストン。その向こうがシリンダブロック。
 4サイクルなので、吸排気のバルブがあります。そのバルブの開閉を行うカムがあって、それを動かすシャフトがエンジンの上の設置されています。こういうタイプを、オーバヘッドカムシャフトと呼び、OHCと略します。2気筒なので、バルブは合計4つ。1つのシリンダに2つの(吸気と排気)バルブが最低必要ですが、これを倍にして4つにしたら、吸排気量が増えてパワーが出ます。これを4バルブと呼び、その場合は、カムシャフトがもう1本必要になって、ダブルオーバヘッドカムシャフトとなり、DOHCと呼びます。スポーツカーはみんなこれですね。
 オーバヘッドのカムシャフトを回すために、下にあるエンジンの回転軸から、上までベルトで伝動します。この模型は、まるでDOHCのように見せたかったのか、上に2つのプーリィがあります(片方は空回りするだけ)。ついでに、冷却のためのファンも回します。空冷エンジンです。排気量は1気筒が3.5ccで、7ccくらい。ラジコン用語でいうと40クラス。
 反対側には、セルモータが設置され、これで始動します。その上に2つある穴は、プラグを取り付けるためのもの。その下の2本の突き出たパイプが排気口。マフラを付けないとうるさいことでしょう。いちおう組み立ててみましたが、再度バラして、オイルを塗りながら、組み立直すつもりです。この製品は、ラジコンバギーでの使用を想定しているようですが、エンジン単体でも遊べそうです。鉄道の機関車に使うのも面白そう。