Baldwin Fairymead2014年04月27日 17:05

 Accucraftの新製品、ボールドウィンのFairymeadです。軸配置は0-4-2で、木曽ボールドウィンの原型といっても良い機関車です。イギリスで人気の7/8インチスケール(約13.7分の1)で、ゲージは45mm。つまり、2フィートゲージを縮尺しているわけです。このスケールは、一般の3.5インチゲージ(16分の1)よりも大きく、5インチゲージ(12分の1)に近い縮尺です。ナローゲージなので、Gゲージの線路にのってしまうというわけです。ようするに、HOゲージの線路を走る、On30と同じです。
 この機関車は、イギリスのナローの機関車よりも大きく(木曽森林でもボールドウィンは比較的大型でした)、当レイアウトの鉄橋をぎりぎり通過できました。ずっしりと重くて、持ち運びも大変です。トレーラを作ったら、たぶん人を引いて走れるでしょう。
 バルブギアは、スチーブンソン式で、ロッカ・アームを介してフレームの外側のスライドバルブを動かします。メカニズムは省略なくフル装備。リアの従輪はバネでかなりの車重を支持します。ただ、この大きさにしてはボイラは細く、容量も大きくはありません。
 圧力計、水面計、置換式給油機を装備。また、リアタンクは大きな水槽で、ハンドポンプがあります。ですから、ときどき給水をして走らせることになるでしょう。その分、ガスタンクは非常に大きく、長時間の運転が可能です。でも、今はスプレィタイプのハンディ給水器が一般的なので、この水槽はラジコン器機を入れるスペースにした方が良いかもしれません。水槽の上には蓋があるので、薪を載せると似合いそうです。
 走らせました。火力が強く、ボイラが小さいので、あっという間に圧力が上がりました。やはり、想像どおり、ときどきハンドポンプで給水する、という走らせ方のようです。20分くらい走らせましたが、まだガスがありました。
 作りもしっかりとしているし、ディテールや塗装も素晴らしく、しかも比較的安価です。ただ、限定生産なので、すぐに入手ができなくなると思われます。
 Accucraftでは、Hunslet、Emmaに続いて3機めの7/8インチスケールの製品です(というか、7/8インチスケールのライブスチームを発売しているのは今のところ同社だけ)。また、今後の予定を見ると、既に、Bagnal、Fornyが予告されています。楽しみですね。