7/8inch scale Forney2024年11月08日 06:00

 AccucraftのForneyを久しぶりに走らせました。7/8inchスケール(約14分の1)で、45mmゲージ。ガス焚きですが、一般的なセンタ・フリュー式(ボイラの内管で煙室に向かって炎を吹き出す方式)ではなく、セラミックのガスバーナが火室にあり、通常のロコ・ボイラのように燃焼させる形式なので、写真のようにスチームアップ時に煙突にファンを置き、火室の熱い空気を吸い込む必要があります。ちなみに、着火はキャブ内の投炭口から行います。少々面倒ですが、メリットは、ヒューという音がしないこと。ブラスト音が本物に近くなります。
 屋根を横に開けて、キャブ内が見える写真。フィギュアが2人乗っています。圧力計があり、赤いコックはブロア用(動画の最初のヒューと聞こえる音はこのブロア)。手前(機関車後部)は水タンクで、ハンドポンプのレバーがスリットから突き出ています。ガスタンクは、水の中に沈めて設置(低温防止のため)。
 フォーニィは、前に動輪2軸、後部に従輪2軸(軸配置0-4-4)という形式の名称です。これは、アメリカン(軸配置4-4-0)の反対で、つまり、後進したときに脱線しにくい配置といえます。先従輪は脱線防止に有効で、アメリカンは、線路状態の悪かった開拓時代のアメリカの鉄道で活躍しました。上り坂で動輪に荷重がかかるので有利だったともいわれています。フォーニィは、バックすればアメリカンなのです。ちなみに、イギリスのシングル・フェアリィが同じ軸配置ですが、動輪台車が間接タイプでボギィのように首を振る点が決定的に異なります。フォーニィはアメリカにしかなく、フェアリィはイギリスにしかありません。
 フォーニィは客車用の機関車ですが、今日は貨車を2両牽引しました。アメリカのメーカの木製キットを組んだものです。蛇足ですが、「サンディ・リバー」というと、日本ではナローの機関車を連想する人が多い有名どころ。グースなどのコミカルな車両も多く、乗工社製の小さな機関車が一世を風靡しました。わりと沢山の方が、「サンデー」と表記し、「日曜日」だと思っているようですが、もちろん「砂っぽい」川という意味です。「u」ではなく「a」です。S.R. & R.L.は、Sandy River & Rangeley Lakesの略。フォーニィは、子供の頃に初めて見たライブスチームでした。シェイと並んで最も好きなタイプの機関車です。特に、斜め後方から見たフォルムが良いので、今回撮影した動画は、ほぼこのアングルで。

7/8inch scale Forney 0-4-42024年11月08日 06:02