Märklin's novel mechanism2021年09月05日 06:21

 今回はウムラウトを入れたスペルにしました(ドイツ人の友人から文句が来たわけではありません)。メルクリンのHOといえば、ドイツの家庭にはほとんどあるおもちゃですし、僕の年齢の日本人なら皆さん、各地のデパートのおもちゃ売り場で見たことがあるでしょう。写真の本は、70年代に出たもので、メルクリンの初歩がまとめられた内容です(ほとんど、カタログの和訳ですけれど)。僕が鉄道模型に入門したのは1967年ですが、当時はまだNゲージが日本に入ってきていません。HOかOゲージでした。また、メルクリンは高嶺の花で手が出ませんでした(今でも同じですが)。
 メルクリンのジャンク品をいくつか入手して、動力装置を修理しています。少しオイルを差すくらいでほとんど復活します。50年も経っているのに、壊れる部分が少ない。プラスティックを使っていないからです。ギアにはウォームが使われず、平ギアのみの伝動です。交流モータのブラシと、動輪のゴムタイヤくらいが消耗パーツ。
 モータのほかに、もう一つ電磁石を使ったリレィが搭載されています。これが逆転機です。走行中より高い電圧が一瞬加わると作用して、回路を切り替えます。このリレィを使って、連結の解放を行うことができる機関車も一部にあります。このメカニズムは、日本の鉄道模型にはありませんでしたね(日本のOゲージは、機関車に逆転スイッチがありました)。
 信号機です。線路には、列車の通過で作用するスイッチがあり、それで信号機を作動させ、さらに信号機のリレィで別の信号機を作動させたり、あるいは特定の場所の機関車を走らせたり止めたり、また逆転させたりできました。1つのエンドレス上で、複数の列車が信号機によって同時に運行し、お互いにぶつからないように走らせることもできたのです。
 今では、これらはデジタルですべて可能になりました(もっとも、世界で最初にデジタルシステムを開発したのも、やはりメルクリンでしたが)。アナログのメルクリンは、半世紀まえの最先端技術だったわけです。
 僕は10年以上まえにGゲージでデジタルを経験していすが、アナログのリレィ回路でパズルのようなシステムを組み立てるのも一興でしょう。