Orenstein & Koppel2021年04月24日 05:55

 コッペルというと、日本の軽便鉄道の蒸気機関車では代表的な存在です。これはドイツの会社の名称で、正式には、オーレンシュタイン・ウント・コッペル。この機関車は、ボトムタンクといって、シャーシ内に水タンクがあり、サイドタンクがその補助となります。
 模型は、とあるメーカが25年まえに企画したキットが元で、大量の図面や鋳物などが残っていました。さらに、完成したボイラ(たぶんイギリス製)が入手できたので、まずは大阪の佐藤氏にエンジン(シリンダ、バルブなど)の製作をお願いしました。これが完成したのが、2016年のこと(そのあと、佐藤氏が亡くなられてました)。
 その後は、長く図面ばかり眺めていたのですが、少し以前に知り合った日本のK氏に相談し、駆動部や水タンク、その他の残りの部品の設計や加工をお願いしていました。
 運転するときに、キャブ内のメータやレバーが見やすいように屋根が跳ね上がります。最初のテストでは、軸動ポンプの不具合が発覚、またスチームアップ時にブロアの径が煙突と合わず、昔のブロアファンを修理してやり直しとなりました。動画で、汽笛の音が高いのは、キャブ前面の汽笛がダミィではなく、実際に鳴っているため。
 欠伸軽便の38号機、ライブスチームとしては15台めになるでしょうか(14台ですが、ナンバのない移籍の蒸機があるため)。ナンバプレートなどはまた後日。