引込み脚を装備2016年09月12日 12:51

 ジャイロモノレール12号機です。今日も走らせました。色は白と赤に見えますが、クリームとピンクっぽい色(ジオンピンクに近い)です。下の写真で、サイドに小さな車輪が付いているのが見えるでしょうか。
 その部分のアップです。これが脚を出した状態。両サイドにあって、車体が倒れないように支えます。もし地面が舗装されていれば、左右どちらかのタイヤをついて走ることも可能です。
 ジャイロが作動してバランスを取っているときは、このように脚を引込みます。この操作は、走行用のラジコンで、空きチャンネルを使って行います。形の良いカバーを付ける予定です。
 ジャイロのバランシングシステムが作動しているときに脚を出すと、地面にタイヤがついた瞬間に反力が生じ、ジャイロはそのタイヤの方へ無理矢理さらに倒れようとします。この脚の外側へ車体を持ち上げて倒れ込むことになりかねません(おそらく斜め前方へ倒れ込むでしょう)。
 そこで、脚を出すと同時に、バランシングサーボの電源を切る設定にします。これで安定して停車ができます。
 発進するときは、脚を出した状態でジャイロを起動し、回転が上がったところで脚を引き込みます。それと同時にバランシングシステムが作動するわけです。
 本機のジャイロのロータ(円盤)は、井上氏が10年ほどまえに試作されたジャイロモノレールに使われていたものです。井上機はジャイロモノレールとしては機能しませんでしたが、なんとか実現してほしいとロータを譲り受けたのです。その井上機には、引込み脚が装備される構想がありました。本機のボディのデザインもそのときの井上機に似せてあります。ようやく10年で実現したことになります。