WilescoのLucas2011年07月06日 08:04

 こちらもドイツのおもちゃ。スチームエンジンのおもちゃで有名なWilescoが15年くらいまえに発売していた機関車のキットです。雑誌などでよく広告を見かけましたが、人気がなかったのか、すぐに生産中止になりました。再生産があるだろうと待っても、なかなか出てきません。最近、作りかけのジャンク品を入手しました。途中まで作って、飾っていたのでしょうか、走らせた形跡はなく、箱にはまだ未組み立てのパーツが残っていました。
 白洋エッチングの薄板が主体のキットで、突起部をスリットに差し入れ、捻って固定する、という具合に組み立てるようです。他のWilesco製品と同じくボイラはポット式だろうと思っていたら、煙管内で燃焼させるガス焚きでした。つまり、この機関車のため、パワーが出るものを新たに作ったようです。
 エンジンはピストンバルブ式の複動。逆転機は、給気と排気を切り換えるタイプ。圧力計はキャブ内に、レギュレータはボイラサイドにあります。写真のサイドタンクの前にある大きな円筒は、排気からオイルを取り除くセパレータですが、排気は煙突へは導かず、下向きになっています。たぶん、室内で遊ぶことを想定し、水やオイルが飛び散らないようにするためでしょう。
 ちょっと見ただけでも、間違って組まれている箇所があります。一度分解して、チェックをしながら組み直す予定です(幸い、説明書があります)。塗装はしない方がこの機関車の珍しさが出て良いでしょうか。