Hit and miss engine2019年05月25日 09:45

 中国のメーカから2万円ほどで購入したヒット・アンド・ミス・エンジン(の模型)です。フライホィールが直径10cmほど。燃料は、ガソリンか灯油。最低回転数が60rpmという驚異の低速エンジンです。シリンダの上部に開いている四角い穴は、水を入れる水槽。水冷エンジンにもできるわけです(その必要を感じるほど熱くはなりません)。
 エンジンの名称の由来は、フライホィールにあるこれです。2つのウェイトがバネで中央に引っ張られています。回転すると遠心力で外側に動きます。すると、エンジンが爆発しないようにリンケージされているのです。つまり、回転が落ちたときだけ爆発する仕組み。連続爆発する現代のエンジンとは、そこが異なります。昔は、連続爆発したらすぐに壊れてしまったのでしょう。
 プラグの点火は、マグネットセンサ(ホール効果IC)で、タイミングを計って行われます。緑の基盤に3mmくらいのセンサがついていて、円盤に埋め込まれた磁石に反応してスイッチを入れます。
 手動で始動するのはちょっと大変なので、ドリルを使ったスタータを作りました。

ヒット・アンド・ミス・エンジンの動画2019年05月25日 10:18

 非常に静かに回ります。爆発回数が少ないためです。フライホィールを手で押さえると爆発回数が増えます。回転数を維持しようとするわけです。力はとても弱く、実物大の実機でも、大した仕事はできなかったはずです。これで車両を走らせられるようなものではありません。