その名はパメラ2014年12月13日 09:00

 大きなBタンクですが、名前はPamelaです。配管が複雑なので、ついにボディを取り外しました。右のサイドタンクが実際にも水タンクでした。ハッチはダミィではなく、ここから水を入れます。150ccくらいしか入りません。
 逆の左サイドにハンドポンプがあります。煙室サイドの箱は、一件給油機に見えましたが、開けてみると、逆転レバーにつながっていて、給排気管を切り換えるバルブが中にありました。また、ハンドポンプの奥にホィッスルもありました。汽笛をどうやって鳴らすのか、と不思議に思いましたが……、
 バックプレートのレギュレータを分解すると、ここが蒸気の切換え弁になっていて、エンジン、ホィッスル、ブロアのいずれかに蒸気を送るようにできます。走りながらはホィッスルは鳴らせません。また、ポットボイラなので、ブロアがあっても意味がないようにも思えます。停車中に煙突から蒸気を出したい、というだけかと。
 右サイドにあった給油機らしきものはチェックバルブで、これはハンドポンプからの水をボイラへ入れるためのものです。その下にある四角い箱が置換式給油機でした。
 とにかく、配管があちらこちらへ張り巡らされ、見えないところを通るので、空気を実際に送って確かめないとわからないところもありました。
 エアテストを行い、エンジンが動くことは確かめられました。逆転もします。
 ただ、ピストンが片押しで、サイドロッドを優先してクランク角の左右差を90°に設定すると、ピストンはアンバランスに働きます。ピストンを優先してクランク180°にすると、前後輪がぎくしゃくするでしょう。今は90°なので、車輪を浮かせて動かすと長続きしません。線路上ならば走ると思いますが……。つまり、そういう構造的な欠陥を抱えているわけです。以前に聞いた話では、120°くらいで騙し騙しに設定するのが良い、とのことでしたので、それも試してみたいと思います。