Gyro monorail car2012年07月22日 11:33

 井上氏がイギリスで手に入れたレーマンのジャイロモノレールカーですが、このほどオークションで同じものを入手しました。ただ、レーマン製という表示はなく、British Manufactureという表示があるだけです。ヨーロッパとアメリカでのパテント番号もあります。
 キーがないので、まだ動かしていませんが、ゼンマイを巻き、その反動で内部のホィールを回し、あとはフリー回転する仕組みです。下の写真にあるように、レールの枕木も幾つかセットになっていましたが、レール自体はありません。
 ちょうど100年ほどまえのおもちゃです。かなり貴重なものなので、むやみに分解できませんね。上の写真では、後ろにレーマンのジャイロカーが写っています。

フォーニィ2012年07月22日 16:33

RoundhouseのForneyを入手したのでさっそく走らせました。この機関車は、7、8年まえに発売されたもので、Steam in the Garden誌の表紙になりました。それを見て、欲しいなと思いましたが、その頃のポンドは今の倍もしましたし、どこでどうやって買えば良いのかもわからず、ぐずぐずしているうちに市場から消えてしまいました。ですから、ようやく捜し当てた感じです。中古品で1000ポンドくらいでしたから、当時の新品の1/4です。
 このRoundhouseのForneyがあまりにもプロポーションが良かったせいで、その後にAccucraftから出た安価なForney(ほぼRuby)は買う気になれませんでした。もともとForneyが大好きだったため、このように好みが激しくなるわけです。
 下の写真で手前にあるForneyは、Accucraftの製品を大改造したもので、だいぶ良くなっていると思います。でも、やはり並べてみると、奥のRoundhouseの方が上です。
 下が、Accucraftの改造車。ドームを1つにしたり、キャブの形状なども拘って改造されています。この機関車は以前に動画もアップしています。
 下が、RoundhouseのForney。もともとのプロトタイプが違うので比較してもしかたがありませんが、動輪や従輪の径などが、上と違います。実に「らしい」のです。
 Forneyというのは、0-4-4(稀に、2-4-4も)の軸配置のアメリカの機関車ですが、パテントとしては、第2動輪のフランジがなく、急カーブ対応されているものだそうです。0-4-4といえば、イギリスのシングルフェアリィと同じです。両者の大きな違いとして、Forneyは動輪がフレームに固定、一方のフェアリィは動輪2軸が、ボイラにピン支持され、ボギィ台車のように首を振ります(いわゆるArticulated)。Forneyでも、このArticulatedのものがあると聞いたことがありますが、具体例は知りません(乗工社のForneyがそうでしたが)。ちなみに、メイソンボギィ0-6-6は、Aiticulatedです。
 実は、このRoundhouseのForneyは、Articulatedなのです。裏からの写真でわかるとおり、シリンダへの配管はシリコンチューブです。また、逆転機を操作するレバーが、右の方では扇形になっていて、台車の回転に備えています。
 フェアリィの地元であるイギリスのメーカだから、Forneyをフェアリィ式に作ったのでしょうか。現にこの数年後、RoundhouseはシングルフェアリィのTaliesinを発売しています。
 走りは最高でした。さすがにRoundhouseといったところ。低速でも力が強く安定しています。この機関車はラジコン仕様で、リアタンクにバッテリィと受信機があります。サーボは2つで、レギュレータと逆転機です。ガス焚きの45mmゲージ。
 最後の写真では、Porterと並んでいます。どちらも、イギリス製のアメリカンです。