dickins2011年11月09日 09:10

 オークションで入手した古いOゲージのシングルドライバです。見たことがあったので、70年代のライブスチーム誌を調べたところ、1976年2月号の表紙になっているdickins(何故か頭文字も小文字)という機関車で、記事によれば、1890年頃のおもちゃにインスパイアされて作ったものとのこと。その後のライブスチーム誌にこれのキットが売り出されています。ですから、35年以上古いということはありません。
 アルコール焚き、あぶり焚きボイラ、レギュレータもなければ、安全弁もありません(オシレーチングエンジンのバネがその役目をするため)。シンプルそのもの。シリンダのロッド側に蓋があるので、まさか複動かと思いましたが、分解してみたらやはり片押しでした。
 煙突はダミィで、ボイラに水を入れる蓋になっています。オシレーチングのバネは、シリンダの支点部のブロック内に収まっていて、なかなかお洒落なデザイン。全体に無駄のない配置で、設計者のセンスが窺われます(製作人はキットを組んだだけですが)。
 バーナの芯を交換するために、アルコールタンクを外そうと思ったら、タンクは動輪軸が通っているため、動輪を外さないと取り出せません。ボイラはネジ1本で外れるので、こちらを分解しました。当時の芯はアスベストですから、新しいものに交換しましょう。屋外で走らせるには、風が弱い日を選ばないと駄目だと思います。

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