LehmannのVineta2011年11月08日 11:08

 非常に珍しいおもちゃを入手しました。たぶん日本にはほかに1台もないと思われるほどレアです。100年ほどまえにドイツのレーマンが作ったジャイロカーです。名前はVinetaとあります。井上氏から、その存在だけは聞いていましたが、写真ではない現物を見るのは初めてです。
 弾み車のジャイロを回して倒れずに走る仕掛けですが、ジャイロモノレールではありません。ジャイロカーです。2輪では、レールの上を走るのは難しく、ジャイロと直結した動輪は、ステアリングが自由になっています。つまり、勝手気ままな方向へ走るわけです。手放し自転車と同じで、ハンドルがフリーになっている(レールの上にいない)から倒れないのです。
 また、レーマンはこのほかに1輪のジャイロモノレールを発売していました(井上氏が所有)。1輪ならば、ピッチングが自由になるのでレール上でも倒れません。2輪では、そうはいかないのです。
 アメリカ人が持っていた品です。1913年にアメリカ向けに製造されたようです。1912年のパテントとあります。
 動輪は、ジャイロの弾み車をギアダウンしていて直結しています。やや噛み合いが悪いので、ばらして修理をする予定です。シンプルな機構なので、直せないようなことはないと思います。