キューロク2011年02月22日 17:51

 日本の蒸気機関車で一番好きなのはC11ですが、テンダタイプでなら、C56かこの9600です。子供の頃に稲沢などで沢山見ることができました。動輪が小さいのが良いのです。
 今日は、アスターの9600を走らせました。アルコール焚きですので、スチームアップの間は煙突でブロアを回します(下の写真)。投炭口を開けてバーナに着火するようになっています。軸動ポンプも備え、走行音も良いし、作りもなかなか頑丈です。屋根がネジ留めなのが、整備をするにはちょっと不便ですが、これくらいはしかたがないでしょう。大変バランスの良い製品だと思います。僕が持っているのは中古品で入手したものです。
 それでも、1つだけ不満を挙げるならば、それはスケールです。1/30でスケールダウンされているため、1/80で16.5mmの16番と同じく「がに股」で、前から見ると全然違う機関車に見えます(まるでイギリスの機関車みたい)。45mmゲージにのせるなら1/24で作ってほしかったし、1/30ならば、むしろ32mmゲージが近いのです。ですから、写真を撮るときにも、なるべく横から撮りたくなります。
 いうまでもなく、日本の蒸気機関車は全部ナローゲージです。そして、そこがスタイルのキーポイントだし、チャームポイントだし、全体のデザインがそこから発しているわけです。スケールに拘るつもりは毛頭ありませんけれど、「良いスタイルを崩す」ことには強い抵抗を感じます。
 今思いつきましたが、この9600もグリーンに塗り替えてイギリス型にしたら格好が良いかもしれません。そうすれば、プロポーションとマッチしますね(動輪が小さいかな……)。
 HOスケールも、この頃は1/87で12mmゲージの蒸機が沢山出回ってきました。乗工社が最初に出したときは、やっとイメージに合う日本の機関車が出たと思いました。でも、ライブスチーム並みに値段が高かったのでとても買えませんでした(状況は今も同じですが)。

コメント

_ 山ゆ ― 2023年08月02日 06:00

先日の北海道自転車旅行のとき、湧網線跡のオホーツク自転車道に保存されているキューロク49643を見ました。
たしかキューロクだけが動輪クランクの位相が逆なんですね。

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