フィラデルフィア2011年02月14日 09:58

 10年ほどまえにオーストラリアのArgyleが販売していたPhiladelphiaという機関車です。このメーカでは、ほかにサドルタンク0-4-0のBantamがありますが、それは大変よく走る小型機関車でした。
 このPhiladelphiaは、リアタンクの0-4-2でボールドウィン風ですが、一番の特徴はT型ボイラだということです。昨年、中古でようやく入手しました。まだ走らせていないので、そろそろと考え、整備をしているところです。昨夜は実際に室内でスチームアップし、動輪を回すところまでいきました。
 ただ、不思議なことがあります。この機関車は重心が第2動輪よりも後ろにあって、尾輪がなければ尻餅をついてしまうのです(明らかにT型ボイラのせいです)。このため、尾輪のスプリングの調整が難しく、実際の走行はもう少しさきになりそうです。
 入手したときは、キャブ後ろのタンクにラジコンのサーボとバッテリィが載っていました。線路にのせると尻餅をつくので、まえのオーナは、ラジコンを装備したが後ろが重くなり、諦めて手放したのだな、と想像していました。ところが、これらの装備を全部取り去ってもまだ後ろが重く、よくよく観察すると、尾輪のサスペンションが壊れていることがわかったのです。
 尾輪が重量を支えるようバネを入れれば良いわけですが、弱ければ第1動輪が浮き、強すぎると第2動輪が浮きます。一番良いのは前部にウェイトを載せることでしょうか。