アメリカンな2台2010年03月06日 20:36

 先日動画を紹介したシェイとポータですが、いずれもナローの車両では定番ともいえる人気車種です。朝顔型の煙突、四角い大きなヘッドライト、前後のバンパのステップ、そしてベルなどが、アメリカンでロギングなスタイルの特徴。
 シェイはボイラが片側へ寄っているので、広い方のランボードに道具箱を載せていることが多いようです。このT型ボイラのミシカル#2タイプは、小型シェイの代表格かと。
 ポータのサドルタンクも根強い人気があって、沢山のサイズで模型になっています。同じ小型サドルタンクでも、イギリスのバグナルやハンスレットとは、また違うプロポーションです。
 そういえば、かのバックマンがOn30で製品化したものの中にも、ポータとT型ボイラシェイがちゃんと入っていますね。この2台の次に来るのは何でしょう? フォーニィかな、それともクライマクスかハイスラでしょうか……。

スチームトラム2010年03月17日 22:00

 数年まえにレジンキットで組み立てたGスケールのスチームトラムです。オークションで入手した中古品だったので、組立て説明書がなく、どこに使うパーツかわからないものがありました。ネットで皆さんに相談しながら作りましたね(屋根の上の蒸気を水に戻すパイプでしたっけ)。その後、自作の棚に載せていたのですが、その棚が壊れて落下し、小さい傷を負いましたが、そのほかは元気です。前後にランプを取り付けていますが、これは電池内蔵で実際に点灯するという優れものです。
 下の写真が下回り。キットには動力部は含まれず、Gスケールのパワートラックを使用するものでしたが、手持ちのパーツでベルト駆動にしました。単3電池2本でマブチモータを回しています。するするとフリーで走らせるのも楽しいものです。貨車を1両か2両引くくらいが様になります。ベルトは最初輪ゴムでしたが、1カ月ほどで劣化して切れてしまいました。ウレタンのベルトに交換したあとは劣化もなく、今でもOKです。
 今年のJAMは、スチームトラム特集にしようかな、と考えています。これも持っていくことになるでしょう。しかし、最近、オークションサイトで「steam tram」で検索すると、99%が機関車トーマスのトラムなんですよね。

クライマクス2010年03月20日 21:19

 アスターの3トラックのクライマクスです。シェイ、ハイスラとこのクライマクスがギアード・ロコの三羽がらすです(古いな)。
 本当は、杉山が作っているような小型のクライマクスが良いのですが、残念ながらライブスチームでは製品がありません。今年、アキュクラフトがクライマクスを出すようですが(予約済み)、それも小型よりは少し大きめです。そうそう、電動ですが、バックマンのGスケールのクライマクスが小さくて好ましいプロポーションです(On30の方は大きすぎなので、このまえHOのクライマクスを改造するキットを組みました)。



 このアスターのクライマクスは中古で入手したのですが、ガスバーナがなかなか火がつかず、また消えやすいのでいつも手こずります。ただ、バーナの音はもの凄く静かです(ほとんど聞こえない)。
 欠伸軽便に在籍するうちでは、アスターでガス焚きは、これと、C&Sのモーガル、それにB20、くらいでしょうか(あと、なにかあったかな・・)。モーガルは珍しく新品で購入しましたが、バーナはやはりデリケートです。その点、新しい製品のB20はかなり取り扱いが簡単。それでも、アキュクラフトやラウンドハウスが今は全車ガス焚きなのと比べると、アスターのアルコール焚きの多さは目立ちます。たぶん、ガスバーナの音を問題にしているのでしょうね。

BeckのAnna2010年03月22日 12:58

 BeckというドイツのメーカのAnnaという機関車を走らせました。オークションで入手したもので、欠伸軽便では初走行です。ほとんど新品のように見えましたが、製品は1979年のもので、ユーザへの手紙が箱に入っていました。なんとその手紙の送り主が、かのMarc Horovitz(直筆サイン入り)なのです。現在の『Garden Railways」誌の編集長ですね。そういえば、先日紹介した『A Passion for Steam」にも、どういうわけか直筆サインがありました。
 入門機の鏡ともいえる機関車です。水とガスを入れて、バルブを開けて、煙突の先で点火すると(一発着火)、もうあとは待つだけ。5分ほどでスチームアップしました。スチームドームの横にレギュレータがあり、操作するのはここだけ。前後進の切り替えもなく、押した方へ走ります。屋根は開きません。煙室も開きません。オイルはドームに入れます。キャブには、水面計と圧力計があります。
 スチーブンソン式のバルブギアで、機構はすべてサイドから見えます。カプラがLGBと同じです。ナローにはこれが一番確実で急カーブに対応します。けっこう力があることに驚きましたし、長時間走りました。
 すっきりとしたデザインで、引っ掛けて壊れそうな箇所もなく、持った感じも頑強そのもの。掃除もしやすかったです。こういうシンプルな入門機として、Mamod、Rubby、Edrigなどが今はメジャですが、それらに比較しても、これはなかなか素晴らしいレベルかと。入手はもう困難ですけれど・・。
 あとで、動画をアップします。

動画を3つ2010年03月22日 16:00

 まずは、ぜんまいのおもちゃ。ライオネルの復刻版。人力車とはあまりいいません。ハンドレール・カー。32mmゲージですが、スケールはGよりも大きいと思います(16mmスケールくらい?)。人形が力を込めているように見せるところが秀逸。


 BeckのAnnaがエンドレス線を走るところ。貨車の車輪が全部プラスティックなので、走行音が静かすぎて、ちょっとものたりませんが、機関車の走りっぷりは非常に滑らかでした。このおもちゃっぽさが好きです。


 同じく、Annaがポーチサイド線を走るところ。まだまだですが、春らしく緑が増えてきました。これからのシーズン、毎日剪定しないと、運行の障害になります。


アーティキュレイテッド2010年03月24日 16:05

 もの凄いジャンク品なのですが、オブジェくらいにはなるだろう、と考えて入手した機関車です(そもそも、ジャンクという言葉に大変弱い特性があります)。大きさは、12分の1くらい(車長約50cm)で、ゲージは2インチか2.5インチです。アーティキュレイテッド0-4-4-0で、前の台車が首を振ります(マレー式と同じ)。ほとんど鉄製で、ほぼ溶接で組み立てられています(ボディだけはネジで外れそう)。エンジンだけが真鍮製で、たぶん生きているかと。
 不思議なのは、エンジンはあるのに、ボイラがないこと。4つのエンジンへの配管は、1本にまとめられて、キャブの後部の高い位置に突き出たコネクタへつながっています。つまり、コンプレッサを積んだトレーラを引いて走ったのでしょうか。少し整備をしてから、エアテストをしてみようと思います。
 アウトサイド・フレームだから、工作力があれば、ゲージを45mmに直して遊ぶこともできるでしょう。でも、下回りが分解できるかどうかが疑問です。
 キャブやサイドタンクはもともとは緑だったようです(うっすらと塗装が残っています)。形はドイツですか・・。